最近メディアで、物価が安く日本の3分の1の生活費で豪華な暮らしができると日本人に人気の移住先としてよく取り上げられています。
実際、日本人が移住したい国ランキングで13年連続(2006~2018)1位なのがマレーシアで2019年現在3万人以上の日本人がマレーシアに住んでいます。
しかし、「若い女子でもスーツケース1つで気軽に移住」とか「安く豪邸に住める」などテレビで見るような、そんなおいしい話ばかりなのかと疑問に思うところはありますよね⁈
私も将来的に海外移住を考えているものとして、とても興味があったので実際に1ヶ月暮らしてみて現地調査をしてみました。
そんな中で私の感じた、メディアやサイト情報との違いや実際の生活費、街の様子などご紹介していきたいと思います。
今回はマレーシアの中でも、一番最南端にあるシンガポールと橋で電車や車で行き来できるジョホールバルに行ってきました。
Contents
なぜ日本人に人気の移住先なのか⁈
まず、安く贅沢な暮らしができるからというのは大きく取り上げられている魅力の一つですが13年連続1位の理由が他に何かあるのではないかと思い詳しく調べてみるとこのような理由がありました。
- 住民税や相続税・贈与税がない
- 他民族国家で外国人を受け入れやすい
- 親日国・国民もフレンドリー
- 1年中常夏・花粉もない
- 医療水準が高く日本語対応可能な病院が多い
- 自然災害がない
- 長期滞在ビザを取得しやすい
- 円安基調で資産を海外に移す動きから
- 日本で天災や財政破綻が起こった際の避難場所として
などが、あげられていました。生活費を抑えられるのは一番ですがこのような利点があるなら生活費も気になりますがマレーシア移住も魅力的に見えてきますよね!
気になる治安は⁈日本人移住者の体験談と実際の街の様子
私が海外に行くときの治安の目安として、外務省の海外安全ホームページと世界平和度指数ランキングを基本情報の参考にしていきます。
それで調べると外務省からは2019年3月現在マレーシアは、ジョホールバル市内河川での有毒ガス発生事件の注意喚起ぐらいで、平和度指数は163か国中25位でした。
次に観光サイトや個人ページで調べると外務省データや平和度指数とは裏腹にマイナスな内容が多くみられました。ジョホールバルに関しては首都クアラルンプールに続く第二の都市とされている中まだまだ治安には不安があるようです。
特にジョホールバルに関しては、今までマレーシアで一番治安の悪い地域とされてきました。ですが、近年では、国をあげた都市計画イスカンダル計画によってかなり街並みも綺麗になり治安の悪さも改善されてきていると言っているサイトもありました。
クアラルンプールに住む友人からは最近スマホを手に持ち歩いていたらひったくりに合ったなど首都クアラルンプールでも危険だよと聞いたりもしましたが、賛否両論ある中実際暮らしてみて、私が感じた治安面での印象は夜道や裏道を通らない限り特別怖い危ないと思ったことはなかったです。
夜10時ぐらいまでのスーパーへの買い出しもタクシー移動ならドアtoドアで何の危険や不安も感じませんでした。
しかし最低限どこの国に行ってもそうですが、海外での夜道は気を付けなければいけないですし、安全と言われる場所でも少なからず事件や事故自然災害は起きています。他にも置き引きひったくりぼったくりなど自己管理で気をつけなければいけないのはマレーシアに限らずどこでも同じだと思います。
暮らすことを考えると慣れからくる気のゆるみも危険に繋がるので、常に新しい情報と危機管理を心がければ普通に生活はできると思います。
更に海外での注意点が気になる方は
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気を付けるべき宗教上文化の違い
他民族・他宗教国家のマレーシアでは同じ国でも色々な宗教上の決まりに沿って生活しています。
民族構成としては、マレー系67%・中国系25%・インド系7%・その他1%です。
国教はイスラム教ですが、他に仏教・ヒンズー教・キリスト教などがあります。イスラム教徒が大半を占めるマレーシアでは、日本人からすると考え難いハラルと言う【豚を食べない】【お酒を飲まない】【1ヶ月の断食がある】など食に関する戒律がありスーパーレストランでは、豚肉をほとんど見かけられません。
豚肉・お酒が普通には購入できない⁈
大型のスーパーマーケットのノンハラルコーナーで購入するしかありません。豚肉や、豚肉を原材料としたハム・ソーセージの加工品からスパムなどの豚肉を使用した缶詰め豚肉エキスが入っている商品や調味料はすべてこのノンハラルコーナーにまとめてあります。アルコールも同様同じ並びにあります。
会計するときは専用レジで支払いをします。しかしアルコールは他の普通商品とまとめて会計する場合もあるので店員の方に聞いてみてから購入してください。
ジョホールバルでノンハラルコーナーがあるスーパーが、
- Cold Storage Plaza Pelangi
- Village Grocer-Paradigm
- HERO Market DesaTebraw
- JayaGROCER
個人店だと
- Hong Heng Cold Storage
- Fresh Mart
などがあります。
飲食店でもお酒が飲めない⁈
イスラム教ではハラルがあるので、豚肉同様お酒も飲んではいけない戒律があります。お酒は人生を楽しくするものの一つとして考えている私からしたらお酒が簡単に飲めないのは大問題です。宗教上仕方のないことなのでその中でも、お酒を提供してくれる限られた飲食店を探してみました。
日系や韓国系中華系のお店には、少なからずビールは置いてあるように感じました。一番お酒の種類が豊富だと思ったレストランがLavenderと言うベーカリーショップのレストランです。ビールをはじめカクテル・ハイボール・ボトルワインやシャンパンまでありました。
頭を撫でてはいけない⁈
海外のタブーとして有名なのが頭を撫でてはいけないと聞きますが、これはマレーシアに限らず東南アジアでは大半の国でそれぞれの宗教上の理由のより頭を撫でてはいけない触ってはいけないという戒律があります。個人の宗教に対しての意識がどこまでのものなのかはわかりませんが、日本では何のためらいもなくしている事でも国や宗教が違えばタブーとされてしまうので、知識として知っておくことが大切だと思います。
リアルな食費事情、自炊と外食どちらが得?
メディアや雑誌でマレーシアの食事情を外食も安く1食1人100円~300円ぐらいで食べられてしまうとも言いますが、
マレーシアに住む日本人の友人に聞いたところ、現地の方が行くような屋台やローカルフードのお店ならそのぐらいの料金で済ませることも可能だけど、ショッピングモールのレストランや日本食屋さんではそこまで安くないと聞きました。
今回の1ヶ月マレーシア生活は、あくまでも移住した時の状態に近づけリアルな生活費を調べたかったので、実際日本人の感覚で外食も自炊も両方した結果で考えてみようと思い過ごしてみました。
観光で来るなら外食一択!住むなら自炊もあり
まずは、外食した場合の平均的な値段がそれぞれこのような感じでした。2人で食事をした場合、
屋台飯だと
ローカル店 500~800円前後
ショッピングモール内レストラン 1000円前後
レストラン 1500円前後~
(これにビールを二人で1杯ずつ飲んだりすると500円前後プラスされます)
自炊の場合ですと、生活していく中での食事になるのではじめ調味料や米また海外らしい量の多い食材などローカル商品を購入し自炊するなら外食よりむしろ安く抑えることも可能かと思います。
日本食・和食メインの自炊は日本より高くつく!
自炊の場合ですと、日本食材かローカル食材どちらを使うかかによってだいぶ食費は変わります。調味料やお米その他日本製品のものを使いたい場合ですと、やはり日本製品は輸送費分価格も1,5倍~2倍近く上乗せされていますのでむしろ日本よりも食費がかさんでしまうなんてことになり兼ねません。
しかし、やはり食べ慣れた体に優しい和食の味は捨て難いですよね!
私の場合、絶対に代用のなさそうな製品は少し高くても購入し後は普通のローカル食材を買い食費を少しでも抑えてみました。
私が購入した日本製品が、マヨネーズ・ポン酢・ごま油・しらす・明太子・めんつゆ・油揚げです。
価格は割高になってしまいますが、日本食材専門店やAEONも3店舗あったり日本食材を置いてあるスーパーがいくつかあるので詳しく知りたい方は、こちらから!
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マレーシア・ジョホールで日本食材の購入できる最新店舗情報!
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意外と多い日本料理店
マレーシアに来て意外と目にしたのが日本料理店です。
お寿司・ラーメン・居酒屋・和食レストランなど一通りあります。日系の飲食店だと、すき家・吉野家・はなまるうどん・ドトールコーヒー・田ぶし・味千ラーメンがありました。味は、本場日本で食べるよりは劣りますがやはり安心する味なのではないでしょうか。
安く豪邸に住めるは本当⁈リアルな住宅事情を調査
家賃が安いのにセキュリティーやプールジムが付いて広い部屋に住めると住環境の面でも豪華な暮らしができると言われていますが、実際のところどうなのでしょうか。
今回はAirbnbで宿泊先を借りてみました。場所はジョホールバルの中心街でシンガポールとの出入国ができるJBセントラル駅近くのコンドミニアムです。やはり24時間セキュリティー・ジム・プール付き2LDK物件です。
私が気になった事がいくつかありました。
それがこちちら…
- 見た目は良くても施工が甘い
- 水はけの悪さ
- 水温が不安定
- 工事の騒音
- 匂い・ごみの分別
どれも海外あるあるなのかもしれませんが、インフラがまだ整っていない開発途中の地区なので安く贅沢ができると言ってもこのような問題は少なからずあるとおもいます。
日本人におススメは名良会計な配車アプリ!
絶対的に暮らしに必要なものの1つ交通手段です。ジョホールバルには、車とバイクを除けば・バス・タクシー・電車3つの交通手段があります。しかし日常的に生活の足として使えるのがタクシーです。
タクシーの種類も様々で、青タクシー 赤タクシー 白タクシー がありますが、メーター制であったり自分で行先を伝えなければならないのでぼったくりの被害にあいかねない不安があります。
そこで、便利なのがGrabと言う配車アプリです。
このアプリですと、自分の行きたい目的地を入力するだけで、
- 目的地までの料金
- 迎えに来る車のナンバー
- 車種・色
- ドライバーの顔写真
- 到着までの時間
- 現在の車の位置
が表示されます。名良会計で道を間違ったとしても料金は配車予約時に表示されたものから変わることもないのでぼったくりにも合わず英語が話せなくても、安心して利用できます。
イスラム教国家の娯楽事情
ジョホールバルでの娯楽は、限られてきますがいくつかあります。宗教上仕方のないことなのですがお酒を飲まなかったり女性は肌を見せてはいけないなどという理由からあまり娯楽施設ができないのだと思います。
スポーツ・レジャーなら、ゴルフ・レゴランド・キティータウン・Permasサーキット・デサルビーチなど。
ショッピングなら、プレミアムアウトレットや大型ショッピングモールがあります。
その他にも、カラオケ・ゲームセンター・映画館など今後もますます充実してくると思います。
マレーシア移住はこんな人におススメ!
隣国のシンガポールまで、橋で繋がっていてバス・電車・タクシーなどで行き来できることを考えたら普段の生活は、物価の安いジョホールバルで抑え、レジャーや思い切り飲みに行きたい時などは娯楽施設の充実してるシンガポールで楽しむと言うように、生活の場と遊びの場を分けてマレーシア(ジョホールバル)移住を考えられる方にはおススメかもしれません。
まとめ
日本人の移住したい国ランキング13年連続1位のマレーシアですが実際テレビや雑誌で言うような、日本の3分の1の生活費で住むというのは、一言で言いきれないところが多いような気がします。現地の方と同じような食生活をしたり、豪邸であっても多少の建てつけの悪さ水温の不安定さなど気にしなければいいかもしれません。しかし、常夏の過ごしやすい気候に税金の面や自然災害がほとんどない面などを考えたら移住・セカンドハウスや不動産購入などおすすめだと思います。